2023年2月21日火曜日

『傲慢と善良』を読んで *ネタバレ*

婚活が軸になった小説だということで読んでみました。

婚活というか結婚という行動に関わる様々な人の傲慢さを炙り出していく人物品評会的な側面が強い作品。あとは、主題であるところの良い子の女性の傲慢さ善良さ生きづらさを描いている。このカップルがどうやって過ごしていたのか断片でしか描かれていないので結末は説得力がなく尻切れトンボな印象を受ける。そこはこの物語で語られる性格から察してくれとか、あくまで愛の一例ということなのだろうが。

何が良くて何が悪いのか、何が傲慢で何が善良なのか、決めつけている印象はなくみんなそれぞれの人生を一生懸命に生きていて、それはどれも尊いものだと言っているようにみえる。とはいえ、勇気や行動、失敗は推奨していると思うけれど。

人物品評会的な側面が一番気になるところなので各人物ごとに感想をまとめてみる。

ちなみに「真実(しんじつ)」とルビが振られる珍しい作品。ヒロインの名前が「真実(まみ)」だからだけれど。


〇登場人物

西澤架

坂庭真実

岩間希美(真実の姉、既婚)

坂庭陽子(真実の母、既婚)

三井亜優子(架の忘れられない元カノ、既婚)

小野里(相談所の奥様、既婚)

金居智之と妻(真実のお見合い相手1人目、既婚)

有坂恵(真実の群馬県庁時代の同僚、中学の同級生、既婚)

花垣学(真実のお見合い相手2人目、未婚)

ジャネット(真実の東京での派遣先である英会話教室での同僚)

美奈子・梓(架の女友達)

谷川ヨシノ(真実のボランティア先の担当者、シングルマザー)


その他

    大原夫婦(架の親友)

    坂庭正治(真実の父)

    架の母

    泉(真実の同級生、キャリアウーマン、既婚)

    樫澤耕太郎(ボランティア先の写真館の若主人)

    早苗・力親子(ボランティアの同僚、逃げて来た)

    高橋(地図作りの先輩、男性)

    石母田(石巻の神社のおばあさん)


〇登場人物ごとの感想

西澤架

モテモテだったが結婚を我がこととして考えられずに婚期を逃して婚活する。しかしピンとくる女性がおらず、その中で第二候補(第一候補はシングルマザー)だった真実と2年付き合い婚約。失踪した真実を探す中で真実への理解と、自分の傲慢さを理解して結婚の決意を強めることになる。途中何度か指摘されるが善良な人間。真実も善良な人間だが、モテと非モテの対比になっている。そこは男女と親、住んでいる場所の影響が強いのだろう。善良であるがゆえに不器用で鈍感なところがある。結婚相手としては申し分ない感じがする。

ピンとくるという感覚は、自分自身につけた値札と同額のお相手が目の前に現れた時に感じる感覚だという話があったが、少なくとも失踪前だと真実は一段劣る印象を受ける。失踪後は100点になったんじゃなかろうか。

坂庭真実

関係者に話を聞けば聞くほど善良ではあるが、傲慢で精神的に幼い。結婚相手としてはかなり微妙だなぁと。典型的な善良な婚活女子という印象。失踪以降は成長した気がする。ただ、作品自体の話だが、ボランティア活動で何でここまで成長するのか、どうもうさん臭さがある。群馬県庁の臨時職員から派遣で英語教室の事務になった。大学は女子大で、世間知らずで従順。両親が世間知らずで子どものことを考えることが出来ない人だったのが一番の不幸。ただ姉は同じ轍を踏んでいないわけで、真実本人の性格も関係しているのだろう。現実では失踪やストーカー騒動など起こせないので、こんな感じで成長はしないのだろうなと。

良い夫婦になりそうな感じで描かれているけれど、実際は数か月でこんなに成長出来るだろうか、身に染み付いた性質がそんなに変わったら世話がない。

ただし、彼女が2年間していたのは恋愛で間違いないと思った。

岩間希美(真実の姉、既婚)

狭い社会から外に出た女性かつ身内として登場。真実を突き放す感じがある。

坂庭陽子(真実の母、既婚)

狭い社会の中だけで生きていて、自分の都合以外は考えない。いくつになっても真実を子どもとして扱う母。

三井亜優子(架の忘れられない元カノ、既婚)

話が合って、活動的でどんな人にも好かれる100点の女性。別れを切り出した時に架から別れるのは嫌だ結婚して欲しいと言われて遅いと言ったのは、そんな気持ちで結婚しても歪みが出てきてうまくいかないということなのだろう。そういう鈍感ゆえに歪みを全部引き受けた架と対極にある。なぜ若い年齢で結婚を意識して将来を考えることが出来たのか、両親や活動的なことが影響していると示唆されている。

小野里(相談所の奥様、既婚)

作者の代理として婚活を俯瞰して眺める役目に感じた。名言として引用されるのは大体がこの人の言葉か。

金居智之と妻(真実のお見合い相手1人目、既婚)

人によっては最良の夫になるが、真実は好きになれなかった男性。婚活でよくある男性の一例。善良に善良を重ね、無神経だが傲慢ではない。イケメンではなく、洗練もされていない。妻もまた婚活で出会う代表的な女性。積極的。ただし善良かというとそうでもない。

有坂恵(真実の群馬県庁時代の同僚、中学の同級生、既婚)

真実と途中まで同じ道をあゆんでいた、あったかもしれない将来の一例みたいな女性。合コンなどに参加して機会を作り早くに結婚する。ただし、真実が逃げた狭い世界に留まった女性。真実の姉と役割が被るところがあるが、第三者という関係性の違いが必要だったのだろう。

花垣学(真実のお見合い相手2人目、未婚)

我欲がないためにボンヤリしていて口数が極端に少なくコミュニケーション能力が低い。そのため癖が強く、古い車に乗り、言わなくて良いことを言ってしまう。婚活ではモテないタイプで、その印象を深めるため、1人目との対比のためにイケメンになったのだろう。善良ではあるが、結婚したらすごく苦労するだろうなと思う。

ジャネット(真実の東京での派遣先である英会話教室での同僚)

バイリンガルで努力家。真実の自慢の友人。善良で情に篤い。失踪する時に彼女を頼れなかった点、美奈子たちに馬鹿にされた時の心の支えになるというのが役回りで彼女自体にはあまり色はない。真実の歪みが現れている。

美奈子・梓など(架の女友達たち)

善良ではない女性、行動して失敗を重ねて経験を積むことで物事が分かっている女性。真実との対比。既婚の人もいるし未婚の人もいる。架のことが好きな人もいる。夫側の関係女性として出さないわけにはいかない登場人物。なぜ彼女たちは架の友人にはなれても結婚相手にはなれなかったのか。相性だったのだろうが、その辺りを考えるのは面白い

谷川ヨシノ(真実のボランティア先の担当者、シングルマザー)

女性のキャリアモデルの第三極。キャリアウーマンなのだがキラキラしているわけではなく実直で地に足を付けている。真実の人生の道しるべ的な役回りかなと。


その他

    大原夫婦(架の親友)

架の上位互換。アドバイザー、その他友人との橋渡し的な役割。夫婦関係などは深い描写や考察はなかったと思う。

    坂庭正治(真実の父)

昔ながらの亭主関白で無口な父。娘にはあまり影響力がないものとして描かれているように感じた。

    架の母

同居をせまる母という役割。息子側には何も言わずに、嫁側にのみ伝えるという狡猾さ、それを自然にやっているのか息子には知られないように画策しているのか、どちらにしても同居は悪という作者や世間の前提のもとに言わされているのだろう。真実の母ほどではないが、これもまた母の一例であり、真実の善良さの一例。

    泉(真実の同級生、キャリアウーマン、既婚)

大学の学部まで知らない。ということが女性の自立やその人への興味のなさであることを語るための舞台装置。潜在的には真実の理想の女性像?

    樫澤耕太郎(ボランティア先の写真館の若主人)

ボランティア関係でのモデルの一例かなと。

    早苗・力親子(ボランティアの同僚、逃げて来た)

別作品の主人公?

    高橋(地図作りの先輩、男性)

真実をデートに誘う。恋愛について改めて考えさせられる。

    石母田(石巻の神社のおばあさん)

婚活外、恋愛当事者ではない一般人。客観的に物事を見て驚かせる役回り。婚活という名前を外して考えると、この物語は大恋愛なのではないかという。婚活経験者からすると自然ではない出会いで好きから始まるわけではなく打算のある関係だから恋愛とは違うと思ってしまうかもしれないが、実際にどこが違うのか?同じではないかと問いかける。

2023年2月20日月曜日

9次面接 久美さん(相談所)

今回は観劇系とゆっくりお話しの予定

現在の違和感を整理して目線を合わせることが第一目的だった。記憶にないと言われたり、話があいまいになることが多かったので、どういう考えなのか荒れても突っ込む感じで。

時間ちょうどくらいに集合して観劇。内容は前評判通りにとても良かった。内容などの話をちらほらしつつ歩きながら次のお店に。初めて?予約していなかったので、あっちうろうろこっちうろうろで、空いている店に入りました。

偶然ゆっくり出来るお店だったので、ゆっくりとお話したんですが、気になる部分は基本的にそのまま。まずはあちらから話が始まることがあまりない。聞くと遊びに行くのも基本は誰かに誘われてで、プランを出したりするのも相手、プライベートでは受け身のようだ。両者とも頑張っている現時点でも如実なので結婚生活ではより強く受け身の姿勢が出てくるだろう。それでいいと考えているのか、その辺りの認識をうまいこと確認したいところ。また自分がそれに強いストレスを感じないのか考えないといけない。次に思い出を思い出せない、語れないと関係が深くなれないのではないかという話。今に生きているので過去は関係ないと繰り返し言われた。だが違和感がある。今の話をして欲しいと言ってもそんなこと言われてても何を話せばいいのか、という感じ。そもそも雑談の中で、似たような状況の中で過去の話が出るのであって、個別に思い出話をするなんてことはしたことがないとのこと。世界観が違うのかもしれない、歴史とか勉強して何の意味があるのか?というタイプなのかも。トラウマとかはないそうなので、どういうことなのか現時点では分かっていない。自分の中で整理して次回までにもう一度だけ確認してみたいが、なんでそこまで気になるのか、どんな影響があるのかを軸に考えていきたい。まぁ最悪、話をしなくてもいいのだけれど、その内容よりも話をする意味がない、思い出せないということの弊害があるような気がしてならない。

そんな感じで今回は頭の中だけでなく、少ししつこく確認したので空気が悪くなっていたと思う。

関係ないとは思うが、横並びで話をしていて、あまり目が合わないことも気に掛かる。向かい合わせの時には目が合うことも多いので、こちらは性格というよりも習慣なのだろうなと思う。

そんな話をしていたら別なお店でご飯を食べようということになる。先ほどのお店はゆっくり話は出来たけれど、若干暗い感じだったが、ご飯のお店は明るくキレイ。アルコールも入った。そのせいなのか、少し話が前向きになったし、久美さんの口がより開くようになった。

大体、主張は聞けたので軽い話題ということで、もし結婚するとしたら確認するだろうことを話してみた。住まいの場所とか婚約指輪の話。総じて節約志向の回答があった。現実主義というか、女性の夢みたいな感覚は確認できない。


波風が立たない場合、まぁまぁ弱めの繋がりでゆるい結婚生活が出来そうなイメージはある。ただし、弱すぎて、これは夫婦なのか?とか疑問が出そうな感じがする。それと話し合いが必要なものの場合、今回のように平行線になりそう。ある意味これは良い練習になっているのかもしれない。どうやって解決するかよくよく考えていきたい。


まぁ、波風を立ててみたので、相手が付き合っていられないとギブアップする可能性もありそうな気がするけれど。

2023年2月14日火曜日

相性が悪い人をどうやって見分けるのか

 お見合いで~~、真剣交際には~~、プロポーズには~~と色々とハードルを設けてみるが、物事は色々な側面から色々な方法で確かめないといけない。なので、ハードルを設けるにしても自分の要望が~~、相性が悪いのは~~などなどと考える。

ただ、同じ失敗をしないために、離婚なり破談なりになった人を結婚前にどうやって見分けるかという視点ではちゃんと考えていなかったように思う。頭の隅にあるとはいえ。

楽しくおしゃべり出来ていても、最低限の事務手続きが出来たとしても、気が合ったように思えたとしても、自己開示が双方出来たとしても、割り勘的に負担を半分持ってくれたとしても見分けるのは難しい。

どういうことでストレスを感じるのか、どういうことに喜びを感じるのか、そういう部分のデコボコのすり合わせこそが一番大事なのだろうと思う。そのために自分のことを把握する必要がある。

また、把握をしたとしてもそれがどれほど影響するものなのか判断できるようにならないといけない。例えば、元妻は自分が傷つけられたと感じたら嫌がらせをするタイプだという話を聞いた時に結婚をやめれば良かったと思っている。こちら側でその嫌がらせを許容して対応できるだけの人間力を持っていれば、それはそれで上手くいったと思うが。

また最初の段階で話し合ってきっちりルール決めをしたりしてずるずるいかないようにするだけのスキルがあれば、拗れずにストレスもたまらなかっただろう。

一旦、結婚となった場合は、総合的な話で解決していくのだけれど、その前段階、婚約前までに見分けをすることで、そこまでの努力をするのであれば、婚約をしないという判断を下すべきだろう。こちらが努力して苦労するだけならまぁ許容範囲だけれど、相手にも同じことを求めるのは酷だろうし、それだけの覚悟を要するなら最初から諦めて、もっと相性が良い方を見つけてもらった方が、良いように思う。

もしもイケメンでモテる人であれば、ここはざっくりで切り捨てていっても相手はうなるほどいるので誰にとってもお得なことになるだろう。まぁイケメンであっても確認すべきことが分かって、正しく判断できるかという問題が出てくるので実際はトライアンドエラーや長期間のお付き合いを経ての結婚をしないといけないのだろう。

自分のような非モテの場合は切り捨てていったらお相手がいなくなってしまうので、絶対に必要なことを厳選して、それをしっかりと見極めていかないといけない。

で、そのポイントをしっかり考えられていたかというとかなり微妙だったので洗い出してみた


絶対に拘るポイント
  • 仕事(というか苦労歴)
  • 子どもが欲しい
  • 相思相愛を理想とする結婚観
  • 他罰思考ではない
  • 「世間では」「友達は」「親は」を自分の主張の根拠にしない
  • 自立している(拘るために解像度をあげないといけない)
  • 人生を楽しんでいる(向上心がある)
  • WinWinの関係であろうとする(お姫様ではないということ)
  • 歩くことが好き
  • 自然が好き
  • 話合いが出来るだけのスキルがある
  • 健康になろうという意志がある

一緒に散歩が楽しめないような人とは結婚生活できる気がしない。単純作業や給与が低い仕事をしている人は問題解決能力が低かったり、浮世離れしていた印象が強いので仕事も重要。要はどう生きて来たのかがざっくり分かるのが学歴と仕事。ここは嘘をつかない。子どもも外せない。あとは喧嘩になった時にどうなるのか、自分自身で考えてそれを説明して折衷案を出せる人でないといけない。長く一緒にいるためには健康志向も外せない。

あったら好印象のポイント
  • 両親が優秀
  • 学歴(というか努力歴、偏差値は50もあれば十分)
  • 一人暮らし
  • 言葉遣いがキレイ
  • 格言、ことわざ、歴史など知識が豊富
  • 創造系の趣味がある(絵とか)
  • 自己肯定感が高い
  • おおらか
  • 愛嬌
  • 他人に親切
  • 食の好みが同じ
  • ディズニー好きではない(夢の住人ではない。類似でジャニーズや韓流スターなども)
  • 人に極力迷惑を掛けない
  • 出身地(両親の所在地)
  • 食事をきれいにする
  • 身だしなみを小ぎれいにする
  • 体型
  • 友達の多さ(本当は拘るべきかも?)
  • 話好き(これは拘るべきかまだ悩んでいる)
  • 本を読む(これは拘るべきかまだ悩んでいるが、本以外の学習方法もあるので)


    久美さんが微妙なのは健康部分と話し合いの部分。この部分で少なくとも肯定的でなんらかのアクションをしてくれないようであれば、結婚は難しいと思っている。

    相性が悪い人はこれらで見分けることができる。ただ意志があるではなく現時点で持っていないと30代後半から身に着けるのは無理に近いのでその辺りをどうするかだろう。

    2023年2月13日月曜日

    現在のモヤモヤを整理してみる

     話が深まらないのが今の悩み。自己開示してもらえるほど仲良くなっていないだけならいいけど、久美さんが言うように記憶にない、分からないが本当でしかもそれで止まっているのだとすると2つの点で問題になる。

    まずは、深く考えるという経験がなくかつ考える必要があるとは思っていない点。これの原因を考えると、スキル・経験不足もしくは不要と思っているかのどちらか。スキル・経験不足ならこれから一緒に頑張っていけば可能性はある、不要だと思っているとなると、こっちの方が厄介で5年とかかけて訓練していって運が良ければ必要性に気付いてくれるかも、というレベルだろう。様々な話をしたが総じて浅くなっているので、特定の話題について不要だと思っているのではなく、深く話をする、他人とコミュニケーションするレベルについての認識がこちらと違っていることになる。それでも生活は出来る、友人レベルでも問題はないだろう。なので気付くも何も久美さんには不要なのかもしれないから、不要だという意識が強いようなら諦めてお別れする必要がありそう。

    次に、こちらが聞きたいと言った「要望」を出しているけれどその場で終わらせてそのことに対してアクションを取らない点。相手の問題は相手の物で自分事としてはくれない性格の可能性が高い。これは大抵のことを気にしない性格の裏返しなので、一概に悪いわけではなう。また、こちらで「強い要望」には何らかの回答が欲しいとか明確なリアクションの希望を伝えるとか対応すればいい。ツーカーで察してくれるというのはある種の理想といえば理想だけれど、自分はそんなことは出来ないので相手に求めるのはお門違い。しかも、口に出して伝え合うことが出来る関係が理想なのでこれはこれでありなのだろう。「強い要望」を出して求めるリアクションを明確にしても反応がないようなら、これもお別れするしかないと思う。

    他に社交辞令的に面倒だから話をしないという可能性がある。それであればお付き合いは無理だろうからそうだと分かった場合は早くにお別れしないといけない。なぜその話を聞きたいのかの理由込みで、1度ではなく何度か話をしていてそれなので、意思疎通が困難だと理解する。


    ということで厄介なのは最初の点。スキル・経験不足、不要だと思っている場合。意識として必要だけれどうまく行かないなら結婚後に頑張ってみようかと思う可能性はあるが、不要だと思われた場合、それで結婚生活が成り立つとは思えないので久美さんは私と結婚する運命ではなかったのだろう。より良い相手がいるか、必要だと思うようになるタイミングで結婚をするのだろう。今はそのタイミングではなく自分とお別れしないと必要だとは思えないだろうから。

    そもそもなんでそうなってしまうのかと考えると、人とぶつかり合った経験やネゴシエートした経験がない、もしくは避けてきたのではないか。いや機会はあっただろうから避けてきた一択なのかもしれない。そうなると今回、急に避けないことが出来るのかと考えると難しいように思える。ここは根が深い。恋人を絶やしたことがない、3か月が最長だと言っていたので機会がなかったわけはない。もしくは恋人という名の遊び友達レベルだった可能性もある、どちらにしろこういう話を聞くと避けていた可能性が高く感じる。転勤族だったこととか、人間関係の不和などのトラウマが関係していて解決が難しい可能性がある。単純に白黒付けられずに何日間も話をしないと結論は出無さそう。


    なのでこの辺りの考え方を久美さんに確認しないといけない。仮定の話は意味がないという考え方なのはいいとして、どういう考え方をしているのか話をすることに意味がないとはさすがに思わないのではないか。いや、それさえも意味がないと言われる可能性も若干ある。話の持って行き方を注意しないといけないくらいに難易度が高い話し合いだけれど、ここは頑張っていきたい。

    何を話すかよりも、なぜ話をするのかをしっかり共有して話をしていきたい。まだまだ暗黙の前提にしてしまっているものもあるかもしれない。どうも久美さんの話と久美さんと話をした印象が乖離しているのが気になっている。これは暗黙の前提が食い違っているからではないかと思っているので、ここも重要。

    例えば久美さんは仕事人間で午前様にはならない程度に残業していて、年収もこちらより上。でもコミュニケーション能力がいまいちに感じる。仕事の秘訣みたいな話をしてもさらっとしか返って来ない。コミュニケーションが多い仕事のはずだし、人それぞれで工夫の余地が多い仕事のはずなのに、この2つが不思議。そんなことあるんだろうかと。単純に気持ちの問題で話す気がないなら分かるのだけれど、そうだったら真剣交際にOKは出さないのでは?

    今までお付き合いした方は話好きで愛嬌がある方が多かったので、口数が少なく表情が少ない方は初めて。なのでコミュニケーションの取り方もよく分からない。


    話をしている範囲では好印象なのだけれど、こういう引っかかりが多数あるからはっきりさせていきたい。


    2023年2月11日土曜日

    8次面接 久美さん(相談所)

     回数を重ねることに意味がある、という感じでとりあえずコンスタントに会うことを目的とした第8回目。今回は早朝から夜までの近場ツアーに2人で参加するという、今までで最長のデートになる。とにかく、あわよくば相互理解を深めるために趣味趣向など多方面に話をしていきたいと思っていた、、、


    当日、早朝に問題なく集合。多少の雑談をしながらツアーを開始する。ツアーなので移動時間、ただ座っている時間が非常に長い。なのでその間、話をしようと思ったのだけれど、あちらから話しかけてくる気配がない。かといって、何か考えていたり、気を張っているふうでもない。今までも沈黙時間が結構長かったし、早朝からなので眠いのかな?ということで無理には話掛けなかった。時々、世間話をしてみても反応が薄い時はすぐやめた。こちらも眠かったというのもある。という感じで移動時間の実に9割は無言という、個人的には経験したことのない変わったデートが進行した。

    途中で目的地に着いて、わいわいやる時はどうします~~とか、あっち行きましょう~~とかまぁちょっと無口な方か、くらいは会話した。歩いている時も大体話をした。ただ、移動中で座っている時は無言。ツアー自体はまぁまぁ程度で良くも悪くもなく、久美さんも感激するでもなく淡々としている感じ。

    そんな感じだから、途中からこれは自分が気付いていないだけで何かあったのでは??と疑心暗鬼になりつつ、今までの話を思い出しながら、ああでもないこうでもないと考えていた。


    沈黙が長い2人が今後夫婦としてやっていける可能性はあるのだろうか?

    こちらから雑談を振りすぎると久美さんを嫌な気分にさせないだろうか?

    沈黙を全く問題ないと久美さんが考えている場合、自分はそれに耐えられるだろうか?

    今の関係性、努力不足で沈黙があるだけで、とっても仲が良くなったら沈黙は少なくなるのでそうか?

    何らかのコンプレックスが意識の外で影響して沈黙を好むようになった可能性はないだろうか?


    と色々と考えたが、話が聞こえるくらい近くに他人がいる環境だとそういう話もできないので、後で確認しようと思いつつ、デート終盤。

    2人でちょっとお店に入ったので沈黙について確認した。気にならないという回答。表裏がある人とも思えないので本心だろう。前回も似たようなことを言っていた。そうなると、1つのハードルは超えたけれど、人と話をするということ、一緒にいるということをどう考えているのか、もう少し深掘りをする必要が出てくる。

    で、その結果、彼女の性格で何も悪いことではないと私が納得した場合、今度はそういう沈黙の人と一緒に暮らしていくことが私にとって良いことだと思えるか、相性が悪くはないだろうか、ということを考えないといけない。


    ただ、これは要求が低い、大抵のことは気にしないという性格の裏返しというか別の面でしかなく、きつくあれをして欲しい、これをして欲しいと言われることに比べたらずっといいのではないかとも思う。喧嘩をするときは、しっかり喧嘩したいが、それ以外はなるようになる、というおおらかな所は魅力的にも思える。

    久美さんの内面を深掘りするとともに、自分は一体どんな結婚生活をしたくてそれが現実的であるのかどうか、じっくり考えて行かないといけない。


    ということで、次回の予定は決まっている。

    そこで深掘りして、問題無さそうなら、ちょっと早いがご両親に挨拶をするかどうか相談をしてみようかと思う。



    あ、そうそうバレンタインチョコは頂いたホワイトデーには3倍返ししないといけないので値段を調べると1500円いかないくらいだったので、5000円いかないくらいのお返しを考えておかないといけない。何にするか、、、

    2023年2月6日月曜日

    婚約指輪の折半を希望する男性に対する反応

    元ネタは以下、1年前の発言小町の投稿です。

     監視ポリスさんはTwitterを使っています: 「【婚約指輪"折半"】 こんな男マジでいるの衝撃すぎる… https://t.co/qbMCC1sK08」 / Twitter

    婚約指輪を折半したいと提案したら… | 恋愛・結婚 | 発言小町 (yomiuri.co.jp)




    このこと自体は価値観の違いで折半もありだとは思う派です。まぁ節々に微妙な言い回しがあるので、投稿時点で男性側に難があるのは間違いないとは思う。それが結婚生活の中で女性の許容レベルに収まるのかと考えると難しいとは思う。

    それはそれとして、反応が面白い。既婚や婚活してない独身も含まれるとしても、仮に婚活しているとすると、これらの人たちが同じ「結婚」を目指しても話合わないのは当然だろうなと感じる。婚約指輪一つとってもそれなので、他にも無数に価値観があることを考えると、そりゃあ難航するし、うまいこと結婚しても離婚する。

    自分は婚約指輪は必要だと思っていない。前の結婚では婚約指輪は実家にあったもの(たぶん質屋とかだと30万くらいで買えるもの)、結婚指輪はペアで20万くらい(だと思ったら27万だった)を全額こちら持ちで出した。半返しとかはなし。個人的には結婚指輪もいらなかったけれど、欲しいというのでそれくらいはという感じ。安いのでいいんじゃないかと御徒町に連れて行ったりしたけれど、気に入らなかったらしく、元妻が下見した中で気に入ったお店に2人で行って買った。(そして時々しか指にはめなかったのに落として失くした)

    基本的にはお相手に任せるけれど、婚約・結婚指輪を合わせて、最高でも50万までしか出したくない。それ以上なら価値観の不一致で結婚を諦めると思う。もしもお相手が質屋で買ってもいいというなら100万でもいいけれど、買ったら即半額以下になるものは買いたくない。


    そんな感じでどちらかといえば、自分は少数派の考え方なので、世間の意見を知ると共にそんな人と結婚を考えた場合にどうすればいいのか、意見を整理してそれについての雑感をまとめてみようかと思う。


    • 婚約指輪は贈る物で折半するものじゃない
      • 共働きが主流の昨今、婚約というものが形骸化しているので、男性が女性に贈るということ風習自体がナンセンスな気がする。ただ、それを当然と考えている人とそうでない人がいるので事前にどういう考えなのか話合いをすることは必須だと思う。あくまで風習なので合理的な理由とかはなしで、拘りの強い方に合わせていくしかないのかなと。ただ、あんまり高額だと当然他の物も高額になるだろうから、価値観の不一致ということで結婚を諦めると思う。
    • 甲斐性、男気を見せろ
      • この部分が見えたら結婚を諦める。男が自分で言うなら問題ないけれど、女性から言われたら依存や甘えが見て取れる。お姫様タイプとは相性が悪いので無理。
    • たったの17万ぽっち払え
      • 無理。そもそもブライダル業界が夢を餌にしてブランド化して利益率の高いビジネスをしていて、それに加担することにも嫌悪感があるのに、17万がぽっちで、かつ自分が払うんじゃなくて払わせる前提で話をするような人とは結婚生活成り立たせられる気がしない。
    • キモイ
      • これは単純に主題の男性への嫌悪感を表しているだけなので雑感も何もないけれど、キモイという言葉を使う人とは結婚したくないなと思う。そうやって言葉で表現することをサボっている人と何か問題が発生した場合に話し合いが成立すると思えない。また攻撃的過ぎる。若い人なら、そんなものかと思えるけれど、自分がターゲットにしている30歳後半でそれだと、普通に結婚生活する中で改善することはないでしょうから。
    • 彼女に寄り添ってない
      • これはその通り。彼女の方はそこそこ寄り添っているけれど、男性側はあまり寄り添っていないし、なぜそんなに婚約指輪が欲しいのかとか気持ちや考え方を理解しようとしていないように見える。少なくとも投稿からは。なので、この意見は至極もっとも。ただし、それを言うと彼女側はどれだけ寄り添っているのか?という疑問は出てくる、安い指輪にする、半返しするという金銭面での寄り添いはしているけれど、なんで買いたくないのか?など気持ち面では話合いが出来ていないのは、男性と女性の双方の責任だと思う。
    • 何でもカネカネしそう
      • これは誤読だと思う。男性はたぶん真面目で世間知らず。男女平等の思想に沿うように四角四面に行動しているように見える。男尊女卑の思想に毒されているのが悪いこととして指摘されることが多いけれど、男女平等の思想も同じように問題になることが多い。男女よりもまず個人対個人でその気持ちでしょうが、という場面でも男女が先に立つ。
    • 指輪の相場も知らない受け身がダメ
      • これは酷な指摘。男性の身になって考えてみればいいのだけれど、指輪に興味はない。興味がないものを調べるか、という話。お相手が興味を持っているものだからどんなものだろうかと調べてみるという誠実さが欲しいというならギリギリ分かるが、基本、興味を持っていない物に対して受け身なのが悪いと言われるほどのことだろうか。結婚を考えるほどの関係ならどういう男性なのか把握して、お店に行く前に相場を教えるくらいはしてほしい。指輪が欲しいのは女性側なので。
      • 2~3万くらいだと思っていた点から、そんな安物三十路男性が贈るなという意見も結構見られる。デザインがダサイとかの可能性が高まるし、安いものを探すのは野暮という感覚を持つ人もいるから、そういうのも分からなくはない。ただシルバーと人工ダイヤなりのクズ石ならいくらでもある値段。5万あればプラチナも可能。そこまで馬鹿にされるほどのことでもない気がする。別に安くてもいいじゃない。価値観の違いだと思う。
    • 価値観の違い
      • 自分はこの意見。どっちも致命的ではなさそう。女性は違う男性、特に女性の立場になって少しでも考えてくれる男性なら問題なさそう。男性は同じくらい稼ぐ人じゃないと無理だと思う。そうじゃないと今回のような金銭問題でもめる。そういう女性を自分からお断りしてしまうそうなので、その原因を取り除かないと難しいかもしれない。

    全体通して、男尊女卑、結婚の風習、男女平等、コミュニケーション問題、男女の所得格差など色々な問題が絡み合っていて面白いなぁと思いました。

    2023年2月5日日曜日

    7次面接 久美さん(相談所)

     真剣交際に移行したので「久美」さんという仮名を付けて呼ぶことにします。ラベルにも「久美さん」を追加したので久美さん関係はそのラベルから一覧で見ることができます。

    前回までの不明点、不満点をつらつら考えて、まとめて当日を迎えた。その時もポイントのまとめをやっておくと、会話の中で自然?とその話が出来るので最初の方と気になる点がある場合は時間を掛けて整理している。

    今回は買い物をするのが新しい体験。一緒にうろうろしてお店に入って商品を見ました。ただ反応が薄いというか自分から商品を見ようという感じがない。いつもの身だしなみからファッションに興味がないとは思っていたが、やはりそんな感じで、付き合いで一緒に見ている印象を受けた。浪費はしないという意味ではいいのかもしれないけれど、多少は興味があっていいものじゃないか?という珍しさが先に立つ。聞いた所だとファッションにはまった経験がないとのこと、服を買いあさるとか、アクセサリーにこだわるとか、そういう時期がないというのは、何かしらの原因がありそうな、、、。ただ、聞いてみても判然としないのでゆっくり時間を掛けないと分かりそうはない。お相手の理解を進める上では重要な点だと思うが、仮説としてはコンプレックスの類だろうから知り合うなかで見えてくること、かつ致命的なことではない気がするので一旦棚上げ。

    まずはランチ。目的のお店に数人並んでいたので別なお店に移動。並ぶか並ばないかというのも価値観が分かるポイント。

    次に観劇。前も観劇だったが、今回はちょっと微妙だった。その代わり微妙な点の話がそこそこ盛り上がったので、これはこれであり。どういう点を意識しているのか、意識していないのか、価値観が分かったので。大きく意見が違うわけではないので、そこは安心ポイント。

    最後がディナー。候補の中からおしゃれなお店を選択されたのでその辺りどう考えているのかも聞いてみた。大体、毎回オシャレ路線のお店を選ぶ。個人的にはオシャレかどうかは気にしなくて和食がいいのだけれど、オシャレ路線ばかりなので、その路線を勧めづらい。

    それはそれとしてゆっくり話が出来た。今回は価値観の掘り下げ、なんでそうなのか、なぜそう思うのかなどを中心に話をしました。沈黙時間が多い話もして、ゆっくりするのが好きで沈黙は苦にならないよう。自分がどのようなコミュニケーションをしていて、なぜそういうコミュニケーションをするのか、というのは前回同様、無意識でやっているようで質問してもなんでだろうか?という感じで本人も分かっていません。やはり色々な話をしつつ考えを促してゆっくりと考えを深めてもらう必要がありそうです。

    ということで、次回以降もじっくりとあれこれと価値観を絡めてお話していこうと思います。単純接触効果なのか会ってお話すると落ち着いていて安心する感じ。


    ちなみに相談所から連絡があった、名前呼びと手繋ぎが未達成の件については、本人からの要望ではなく、あちらの相談所の仲人さんが状況聞き取って思ったことを伝えてきただけだったようです。手繋ぎます?って直接聞いたら、「そう言われると恥ずかしくって」と言われて繋ぐことはなかったです。まぁこの辺りはおいおい人目のないところで、という感じかなと。

    2023年2月1日水曜日

    状況(2023/2/1)

     〇状況(2022年12月以降)

    申し込み  59件(Yes:3件(FC Yes:0件、FC No:3件、未実施:0件)
             No:23件、未回答:0件、期限切れ:33件)
    申し込まれ 4件(Yes:1件、No:3件)
    オススメ    2件

    〇継続中の人
    36歳営業さん(相談所) 7次面接予定 → 真剣交際


    〇今後の予定
    ・相談所の面接(1回)

    〇会った人達
    1, 36歳営業さん(相談所)
     7次面接予定
     大枠良い方のように感じている。
     直感型であちらから深い話、確認をしてこない点は不安要素。そもそも出来ないのか
     してこなかっただけか、その辺りを見極めていきたい。
    2, 37歳事務さん(相談所)
     FCでお断りあり
     こちらの失敗も影響してか話が盛り上がらずに一問一答で終わることが多かった。
     正直どういう人だったのかよく分からない。
    3, 37歳法務さん(相談所)
     FCでお断りあり
     コミュニケーション能力が高く柔らかな雰囲気の方でした。
    4, 37歳秘書さん(相談所)
     FCでこちらからお断りあり
     弱弱しい感じの方。通常だったらYes回答してもう少し確認するところ真剣交際が見えていたので相性悪い可能性が高いという理由でこちらからお断りをいれた


    〇コメント
    真剣交際に進んだが、まだまだ結婚後にやっていけそうかは見えてこない。
    これから色々と話をして相互共に判断していきたい。

    結婚相談所の活動振り返り(時系列)

    〇期間 全体:13か月 真剣交際: 5か月半 その他:7か月半 〇時系列 2022年12月 離婚のため婚活開始        お見合い1回 ※中旬:久美さんに会う  2023年01月 真剣交際中 ※末:久美さんと真剣交際        お見合い3回  2023年02月 真剣交際中...