2018年7月25日水曜日

末井昭の『結婚』を読んで

他の結婚本とは一味違った本。
自身の半生について、結婚という切り口であれこれと当時の思いなどをまとめた本。
母親が愛人とダイナマイト自殺した話とか、
一度離婚した話、その前に激しく女遊びをした話、3億借金をした話、
妻との喧嘩、ガン、色々と派手なお話が多いです。

でも、大きなウェイトを占めるのは「イエスの方舟」の千石という方の聖書解釈。
『情が移るということは、悪魔のしわざ』
『ちょっとであろうとそっとであろうと夫婦の中に嘘が入り込みますと、もうどんなにがんばっても、その夫婦にはしあわせは絶対におとずれません。』
『男の栄光は一人の女を愛し切ることにある』
『男はカマキリのようにメスに食べられてしまうのが理想なんです』
『相手のしあわせをたえず祈れ』
『女は男を愛せない(男は女を愛し、女はその愛を受け止める)』

他人と真剣に向き合う、自分も相手も変わっていける、嘘をつかない。

単純に作者が書こうとしている自画像を見ると、非常にダメな人間が、
ダメな家庭で育ち、ダメな結婚をして、満たされないで自堕落な生活をして、
それでも自分と正反対の自分とは違った意味で突き抜けている妻と出会い、
苦しんで苦しんで、少しずつ変わっていった男の話。

ということになるんでしょうが、会社でハンコだけ押していればいい地位に着いたり、
本を何冊も出している時点で人並ならぬ苦労や努力、葛藤を潜り抜けて来たことがうかがえます。
そうそう、真似はできない人生だと思います。

苦しんだからこそ、理解出来たことを一生懸命に書いている本です。
そのことは誰にとっても参考になることだと思う。

最短を行こうとか、うまくやろうとか、正しくやろうとか、
人生そういうことではないんですから。

いつかどこかではっと思い出せる出来事がありそうな、とても良い本でした。


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