2017年10月19日木曜日

『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を読んで

『すべてはモテるためである』は男性向けで、この本は女性向け。
正直難しい。作者自身が、あとがきで「自己受容」ってなんだろ、難しいとか言っているくらいですからね。

書いてある内容はとても普遍的でありふれているように思う。
ただ、それが具体的に比較的理解しやすいよう書かれている。
本っていうのは、大方そんなもので、
人間の考え着くことなんて似たり寄ったり。
でも、それを読者に届ける表現をするのが難しい。
だから、色々な層に向けて、同じようなことを書いた本が出来上がる。
それで、同じ考えが様々な層に浸透する。

この本の書いてあることは、とっても仏教的だと思った。
『反応しない練習』という本と同じことを言っていると感じた。
あちらの本は、自分の感情を受け止めて、感じきること、そのことが全ての出発点で、
あり、そこから無駄な反応(苦悩とか)をしないようにすることを説いている。
問題の本質は外部にあるのではなく、内部にある。
しかし、その内部の感情を無視して、頭で考え過ぎて、無理をしていることが
苦しみの本質であろうと。

人間死ぬ時は死ぬ、それで悲しんでも楽しくはない。
頑張る信仰が根強過ぎて、努力して成し遂げることが良い事のように言われるが、
そこはきちんと腑分けしないといけない。
変えられないものに対して、頑張るのは無駄だ。
変えられるものに対して、頑張らないのは怠慢だ。

例えば、ただ立つだけなら苦しくないだろうが、
体を動かさないで、下に移動するような感覚を持つようにすると、
それだけで疲れる。心持ちというのはそういうものだと思う。

というのは、この本から連想した内容。



この本自体は、「心の穴」と「自己受容」をキーワードにして、
自己受容が出来れば、心の穴に向き合えれば、同じく出来ている異性と
出会い、愛情をはぐくみ、幸せになれると言っている。
自己受容が出来なければ、同じような人に出会い、不幸せになる。
なぜなら、心の穴は同族を欲しがるから。

言い換えると、人を愛せば、愛してくれる人に愛される、ということ。
昔、「人に親切をするのであれば恨まれる覚悟で親切にしろ」とどこかで読んだ。
自己満足ではダメだけれど、見返りを求めるのもダメ、同じような思想に基づく言葉なんだろう。

ざっくりそんなところ。


言葉が足りないのだろうせいで、あちこち矛盾しているような気がする。
肩の力を抜いて緩くいけと言っているのかと思えば、
色々なことに、単なるナルシシズムであること、親の影響に、
自分が何に心動かされるのか、心の穴の形はどうなのか、などなどに気付けとも
言っているように思う。

でも、矛盾していたって、なんだって、自分にとって示唆があれば、
得るものがあればそれでいいと思う。

この本はプラスだ、様々な例と思考、対話を読めるという点で。
男性だろうが、女性だろうが読むべき本だ。
ただ、難しいのでどれだけの人が理解できるか悩ましい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

結婚相談所の活動振り返り(時系列)

〇期間 全体:13か月 真剣交際: 5か月半 その他:7か月半 〇時系列 2022年12月 離婚のため婚活開始        お見合い1回 ※中旬:久美さんに会う  2023年01月 真剣交際中 ※末:久美さんと真剣交際        お見合い3回  2023年02月 真剣交際中...